「甘い飲み物」が心臓の健康にとって大敵なのはどうしてか
一方の海外、とくにアジア諸国では、コーヒーには相当量の砂糖が入っていることがほとんどで、ブラックコーヒーを目にしたことはほぼありません。日本に比べ、飲み物は甘いもの、という感覚が強いのかもしれません。
その点、いまの日本人は健康管理の意識が高いといえますし、お茶をはじめブラックコーヒーやストレートティーなど、甘くない飲み物が豊富にそろっています。体重コントロールも含めて心臓を守るためにも、定期的に甘い飲み物を飲んでいる人は、甘くない飲み物を飲む機会を増やすといいでしょう。
実際、英国のケンブリッジ大の研究では、糖質が含まれる甘い高カロリーの清涼飲料水を、水、無糖のお茶やコーヒーなどに置き換えると、糖尿病リスクが下がることがわかっていて、同じく心臓病リスクも低下するといえます。飲み物を自己管理することで動脈硬化の進行を防げるのであれば、普段から飲み物を意識してみることをおすすめします。
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