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一般社団法人 日本健康経営専門医機構

医師を中心に医療従事者が健康経営を体系的に学び、企業に専門的支援を行う一般社団法人。健康経営を経営戦略として根付かせ、企業価値の向上と持続的成長を支援し、社会全体の健康づくりに寄与することを目的として活動している。代表理事は東貴大医師。この連載は、賛同医師による各分野の医療の悩みをリレー形式で紹介。 <https://jhba.org/> 社団法人日本健康経営専門医機構

「喉に魚の骨が刺さった」ご飯を飲み込んだら咽後膿瘍に…正しい対処と受診のタイミング

公開日: 更新日:

 刺さりやすい魚としては、タイ、サバ、サンマ、アジ、イワシなど骨が細く鋭い魚が代表的です。骨が細く小さい魚でも角度や刺さり方によっては深く入り込んでしまうことがあります。また、喉に骨が刺さるケースは誰にでも起こり得ますが、特に注意が必要なのは、早食いの癖がある方、食事中に会話やスマホに気を取られがちな方、高齢者や義歯を使用している方、小さな子どもです。こうした方々は食べ物を十分に噛まずに飲み込む傾向があるため、骨が喉に引っかかるリスクが高まります。

 喉に違和感を覚えた際は、まず唾液を何度か自然に飲み込むことを試みます。小さな骨であれば、これだけで自然に取れる場合もあります。次に、水でやさしくうがいをして、骨が流れるかを確認します。ただし、強くうがいをするとかえって骨が奥へ押し込まれる可能性があるため注意が必要です。
鏡で喉の奥を確認して骨が見えた場合でも、自己判断でピンセットなどを使って除去しようとするのは避けてください。無理な操作は粘膜を傷つけたり、骨をさらに深く押し込んだりするリスクがあり、かえって症状を悪化させる原因となります。骨が取れない、違和感が続く、痛みや腫れがある時には、速やかに耳鼻咽喉科を受診することが重要です。耳鼻咽喉科では、ファイバースコープなどの専用器具を用いて、安全かつ確実に骨を除去する処置が行われます。

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