経営者の決定判断は半数近くが失敗している…3つの理由
長年の調査の結果、「組織で行われる意思決定の半分近くは失敗に終わる」という衝撃的な事実が分かったそうです。実に成功件数は、全体の56%にとどまり、「公になっていない失敗は隠されることが多いため、実際の失敗率はもっと高いかもしれない」とナットは指摘しています。
では、なぜそんなに多くの決定が失敗してしまうのか--。その原因は運の悪さや政府の規制といった外的要因ではなく、失敗のほとんどは、意思決定を下す経営者たちの“やり方”そのものに問題があり、特に、次の3つの失敗があったというのです。
①拙速な判断→必要な情報をすべて集める前に、急いで結論を出してしまう
②資源の無駄遣い→もっと賢く使えるはずのお金や時間などの資源を無駄にしてしまう
③失敗しやすいやり方を繰り返す→成功した実績のあるやり方ではなく、失敗しやすいと分かっているやり方を何度もしてしまう
これらが顕著な決定こそ、失敗に陥りやすいことが分かったといいます。
また、経営者が複数の選択肢を用意したのは、意思決定全体の20%未満で、多くが代替案を考慮しないがために失敗していることも判明し、実際に複数の選択肢が用意されたケースでは、成功率は56%から70%に上がっていることも確認されました。


















