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栗原毅栗原クリニック東京・日本橋院長

栗原クリニック東京・日本橋院長。東京女子医科大学教授、慶応義塾大学大学院特任教授を経て、2008年から現職。「血液サラサラ」の提唱者のひとりで、著書に「決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ」(宝島社)、「1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法」(日本文芸社)などがある。

(2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

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 さらに、甘い飲み物には「果糖ブドウ糖液糖」という形で果糖が含まれていることが多いのです。果糖ブドウ糖液糖は、トウモロコシなどから人工的に甘み成分を抽出した液体シロップで、果糖の割合が50%以上、90%未満のものを指します。 しかも、この果糖ブドウ糖液糖入りの甘い飲み物がよくないのは、大量の果糖が一気に体内に入ってしまう点にあります。ミカン1、2個をむいて食べたときの果糖摂取量より、オレンジジュースなどの甘い飲み物をゴクゴクッと飲んだ場合、比べものにならないほどの大量の果糖がどっとなだれ込んでくるのです。当然、肝機能もじわじわと悪化、アルコールの弊害なんか小さく思えるほどのダメージを肝臓に与えてしまいかねません。

 コーラやサイダーなどの甘い清涼飲料水はもちろん、一見、体の健康によさそうな乳酸飲料や、いつも冷蔵庫に入っているような身近な飲み物にも果糖ブドウ糖液糖が含まれていることが多いのです。何の気なしに口にすることで、知らず知らず脂肪肝を進ませてしまってはいないでしょうか。

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