2025年の単語は「パラソーシャル」…推し活とAIがつくる「一方通行の親密さ」
日本でも、「推し活」の加熱による課金がエスカレートするケースが後を絶ちません。これもまた、典型的なパラソーシャル関係の一例と言えます。
一方で、パラソーシャル関係は「悪い」だけではない、と指摘する声もあります。全米最大級の医療機関、クリーブランド・クリニックによれば、孤独や不安を抱える若者にとって、パラソーシャル関係は一時的な心の支えになることもあるといいます。
ただし、それが「主な人間関係」になってしまうと、現実が後回しになり、推しに対する過度な理想化や、依存につながる可能性があると警告しています。
本来はメンタルヘルスを守るための「補助輪」として扱うべき。とはいえ、SNSが「親密さ」を巧妙に演出するこの時代に、特に若い世代にとって、現実と擬似の境界線はどうしてもぼやけやすくなります。ましてAIが急速に「人間らしく」なりつつある現在、パラソーシャルの世界は、確実に次のステージへ進み始めています。



















