冬に増える「夜ひどくなる咳」の原因と対策…“夜間咳”を減らして感染症予防

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■濡れタオルが効果を発揮

 加湿器で部屋の湿度が60%を超えるとカビが増えやすくなり、かえって咳の原因に。内尾院長が勧めるのは、次の2つ。

【濡れタオルを振り回し、干す】

「寝る直前に、濡らして絞ったタオルを部屋の中で数回振り回すと、瞬時に湿度が上がります。その後、枕元の近くに干して寝ます」

【マスクをして寝る】

「自分の呼気で保湿され、喉を守ります。不織布マスクが息苦しい場合は、シルクや綿素材でできた就寝時用のマスクを利用するのも手でしょう。濡れフィルターを入れるタイプのマスクも試す価値があります」

 冬の“夜間咳”で痰が絡む場合、副鼻腔炎が疑われる。鼻水や鼻詰まりを伴っていれば、疑いは濃厚になる。

「鼻の中とつながる空洞(副鼻腔)に膿がたまる副鼻腔炎があると、鼻水が増え、鼻水が喉の奥に流れ込む『後鼻漏』が起こります。横になるとより鼻水が喉の奥へ流れ込みやすくなるので、気道を刺激して咳が出やすくなります」

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