「血管年齢」を若く保つ方法…日本人の4分の1は血管の病気で死亡

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 今度は厚労省の日本人の死亡原因を見てみよう。2023年の結果では、1位はがん(24.3%)、2位が心疾患(14.7%)、3位が老衰(12.1%)、4位が脳血管疾患(6.6%)。

「2位の心疾患と4位の脳血管疾患を合わせると21.3%にもなり、1位のがんの死亡率に迫ります。さらに腎不全(1.9%)や大動脈瘤および解離(1.3%)など血管に関連する死亡を含めると全部で25%となり、がんの死亡率を超えてしまうのです」

 心疾患や脳血管疾患などは、血管の老化が直接関係する病気。糖尿病の合併症や血管障害による多臓器不全など間接的に血管が関わる死亡を含めれば、その割合はもっと高くなる。

 そして忘れてはいけないのは、血管が関係する病気は、食生活が制限されたり、複数種類の薬を毎日飲まなければならなかったり、発作の後遺症で自在に動けなくなったり……といった事態も招く。「健康で楽しく生きていきたい」と思うのであれば、「血管の健康を守ることこそ、非常に大事」としっかり認識すべきなのだ。

 血管の健康を守る、すなわち、“血管年齢”をできる限り若く保つこと。血管年齢は、血管の硬さ(動脈硬化)とほぼイコールだ。動脈硬化が進むと、血圧が高くなり、傷つきやすくなる。血管が傷つくと、炎症が起こって血管壁が厚くなり、血小板が集まって血栓ができやすくなる。一連のサイクルは、脳卒中心臓病のリスクを上げる。糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病など現代人に多い病気は、動脈硬化の進行を加速させる。 

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