長引く咳はもしかして……「肺NTM症」ってどんな病気?

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「気管支拡張症があれば、定期的に経過観察を取りながら肺NTM症を調べることが大事ですし、また、その逆も言えます」

 気管支拡張症は完治は難しいが肺炎などの感染症を繰り返さないことが重要となり、一方で肺NTM症の経過はさまざま。「無治療で症状が安定」「無治療でNTM菌が消える」「治療で治る」「治療で菌が消えるが、数年後に再発・再燃」「治療をしても進行してしまう」というように、だ。経過観察し、進行が見られれば、複数の抗菌薬を用いた化学療法を行う。難治例には、抗菌薬では限界があるので、肺の感染巣を取り除く外科手術を検討する。

「自然に菌が消える患者さんもいて、その割合は15~20%ほどです。しかし菌が消えても、その後の再発もあり、定期的に画像を経過観察することが必要になります」

 高齢者で長期の化学療法や外科手術が難しい場合は、完治ではなく、病気を進行させないことを目標とする。リハビリテーションや栄養療法を強化し、QOL(生活の質)を下げないようにする。

 肺NTM症は、適切なタイミングで治療介入しないと、時間の経過とともに気管支拡張や肺の空洞形成が進み、難治化するリスクがある。また、治療法が限られてしまい、命を落とすケースもある。肺NTM症が心配な場合は、「抗酸菌検査(喀痰)や胸部CTで評価できますか」と医師に確認するとよい。必要なら、呼吸器内科や専門施設でのセカンドオピニオンも選択肢である。なお、肺NTM症に詳しい医師選びには、日本結核・非結核性抗酸菌症学会ホームページの「結核・抗酸菌症認定医・指導医リスト」が参考になる。

▼肺NTM症 肺NTM症を引き起こす「NTM」は抗酸菌。抗酸菌のうち、結核菌とらい菌以外を総称して「非結核性抗酸菌(NTM)症」という。NTMは200種類以上が知られ、日本で90%を占めるのがMAC菌であることから肺MAC症と呼ばれることもある。

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