IT設備を駆使した医療システムが地方医療の崩壊を食い止める
こうした取り組みが導入されていけば、医療格差がある地方でもきちんとした治療を受けられる患者さんだけでなく、ビジネスとして医療機関と企業の“ギブ・アンド・テイク”が成り立つようになります。医師偏在による地方医療の崩壊を食い止めるには、「ヒト・モノ・カネ」をしっかり揃えることが重要なのです。
ただ、このようなIT医療システムを全国に広く浸透させるためには、基本の診療報酬をもっと上げる必要があります。こうしたビジネスに関わる医療費や医療外支出といったものが保険診療で認められなければ、どうしても進んでいきません。逆にいえば、IT設備を活用した医療システムに対応した医療制度がしっかり整備されれば、参入したいと手を挙げる医療機関や医師が一定数、出てくるのは間違いありません。そうなれば、医師偏在と地方医療の崩壊という問題を解決する大きな一手となるでしょう。
さらに、手を挙げる医療機関や医師を増やしてシステムを有用なものにするためには、「卒前教育」の変革も必要です。卒前教育とは、医学部などの医療教育機関で、卒業や医師国家試験の前に受ける臨床実習や講義のことです。


















