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栗原毅栗原クリニック東京・日本橋院長

栗原クリニック東京・日本橋院長。東京女子医科大学教授、慶応義塾大学大学院教授を歴任、2008年から現職。「血液サラサラ」の提唱者のひとりで、著書に「決定版!内臓脂肪を落とす名医のワザ」(宝島社)、「1週間で勝手に痩せていく体になるすごい方法」(日本文芸社)などがある。

理想はセットケアだが…なぜ「腎臓」より「肝臓」なのか

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 そもそも、腎臓の濾過機能を担当しているネフロンは「消耗品」であり、加齢や病気の進行によってどんどん量が減ってしまうことが知られています。

 慢性腎臓病が進行してネフロンの残量が限界に達してしまうと、残念ながらもう腎機能の回復は見込めず、人工透析や腎移植の措置をとるしかなくなってしまうのです。

 一方、肝臓は、腎臓と違って再生可能な臓器であり、かなり肝機能を低下させてしまっても回復させることができます。肝硬変を相当こじらせでもしない限り、しっかりケアを行えば肝細胞を着実に再生させて機能をピンピンの状態にリセットできるのです。だから、腎臓の機能を守っていくには、腎臓のネフロンが消耗しないうちに、早めの段階で上流の肝臓の問題にケリをつけてしまうほうがいいわけです。

 諸悪の根源とも言える脂肪肝になっているか否かは、じつに簡単に分かります。昼食後に「眠気」や「だるさ」を感じたらすでに脂肪肝になっている可能性が大です。糖質の過剰摂取により血糖値が急上昇し、インスリンが大量に分泌され、上がっていた血糖値が急降下するため、一時的な低血糖状態となって眠気やだるさに見舞われるのです。「血糖値スパイク」と呼ばれる現象です。インスリンは食べた糖質を脂肪に変え、肝臓に蓄積させ脂肪肝にしてしまいます。

 この先の長い人生、脂肪肝にならないことが、腎臓の働きを守ることにもつながるのです。

 新年度が始まりました。まず、脂肪肝対策を実行する良い機会だと思います。

【連載】名医が指南 100年元気な肝臓の作り方

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