「子宮体がん」の抗がん剤治療は必要か…遺伝子検査で判断
それより10年遡る2013年、米国がんゲノム大規模プロジェクトが、従来の顕微鏡(病理診断)による分類とは異なる、新しい分子遺伝学的分類法を提唱。子宮体がんは遺伝子によって4つの分子タイプに分類でき、予後が違うことを明らかにした。
さらにWHOは実臨床でも使いやすい診断法を提唱。20年出版のWHO病理分類第5版で採用され、23年改訂の新ステージ分類にも反映された。
「新ステージ分類では、子宮体がんの患者に対し可能な限りWHO分子サブタイプ分類も用いることが推奨されています」
■「POLE変異型」なら再発リスク低く予後良好
4つの分類のうち、着目したいものの一つが「POLE変異型」だ(囲み参照)。
「再発リスクが低く予後が良好であることが研究で明らかになっています。従来の分類で再発高・中リスクとなっていた群にも約10%、POLE変異型が含まれているという報告もあります」
再発リスクが低いPOLE変異型に、術後の補助療法は必要か? 研究は複数行われており、「POLE変異型に対する術後補助療法を実施するベネフィットが示されなかった」「1~2期のPOLE変異型に対して術後補助療法を省略可能」といった結果が発表されている。


















