もうひとつ見逃せないのが、日本特有の「自己申告の難しさ」だ。体調が悪くても言い出しにくい。特に男性は、「気の持ちよう」と抱え込み、限界まで我慢してしまう。
その結果、ある日突然、働けなくなる。軽い段階で対処できていれば防げたかもしれないケースが、重症化してから表面化する。実際、企業の健康管理では「出勤しているのに不調な状態」による損失は、欠勤より大きいとされる。ここにも日本の特徴がある。
では、この状態にどう向き合えばいいのか。個人の問題か、それとも企業の問題か。
次回は、増え続ける「適応障害」という診断に焦点を当て、その実態に迫る。 =つづく
(熊本美加/医療ライター)