(2)欧米では体調不良なら仕事を休む…国や文化によって偏りがある

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 国際比較では、日本はプレゼンティーズムの割合が低く見えるというデータもある。だがそれは実際「低い」のではなく、「表に出ていない」可能性がある。我慢して働く。無理をしてでも出社する。そうした文化の裏側で、不調は可視化されにくい。

 では、その不調の正体は何か。

 1回目で触れたように、現場では男性更年期と診断されるケースはほとんどない。むしろ多いのはメンタル不調や生活習慣病、睡眠不足によるパフォーマンス低下だ。

 重要なのは、それらが単独ではないという点だ。長時間労働に睡眠不足が重なり、人間関係のストレスが加わる。集中力は落ち、判断力も鈍る。やる気が出ず、ミスも増える。

 こうして「働いているのに働けていない」状態が生まれる。富田健太郎氏はこう指摘する。

「プレゼンティーズムは特定の病気で説明できるものではありません。複数の要因が重なってパフォーマンスが落ちている状態です」

 つまり単一の病気ではなく、複合的な“状態”だ。だからこそ「男性更年期」という一つの枠に当てはめると、見誤る可能性がある。

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