(2)欧米では体調不良なら仕事を休む…国や文化によって偏りがある

公開日: 更新日:

 国際比較では、日本はプレゼンティーズムの割合が低く見えるというデータもある。だがそれは実際「低い」のではなく、「表に出ていない」可能性がある。我慢して働く。無理をしてでも出社する。そうした文化の裏側で、不調は可視化されにくい。

 では、その不調の正体は何か。

 1回目で触れたように、現場では男性更年期と診断されるケースはほとんどない。むしろ多いのはメンタル不調や生活習慣病、睡眠不足によるパフォーマンス低下だ。

 重要なのは、それらが単独ではないという点だ。長時間労働に睡眠不足が重なり、人間関係ストレスが加わる。集中力は落ち、判断力も鈍る。やる気が出ず、ミスも増える。

 こうして「働いているのに働けていない」状態が生まれる。富田健太郎氏はこう指摘する。

「プレゼンティーズムは特定の病気で説明できるものではありません。複数の要因が重なってパフォーマンスが落ちている状態です」

 つまり単一の病気ではなく、複合的な“状態”だ。だからこそ「男性更年期」という一つの枠に当てはめると、見誤る可能性がある。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    眞鍋かをり「愛子天皇待望論」は“陰謀論”発言が波紋…高学歴タレントコメンテーター生き残りの厳しい現状

  2. 2

    横綱大の里は“休場”に逃げられない? タイミングが悪すぎた土俵際の「大ジャンプ」

  3. 3

    佐々木朗希をヤンキースが強奪へ…大谷翔平&山本由伸を奪われた名門が企んだ雪辱戦

  4. 4

    三山凌輝「裏切り愛」でも愛娘・趣里に離婚を勧められない水谷豊&伊藤蘭の悲痛

  5. 5

    今夏の専大松戸の継投策が「エース→2番手」ではなく「2番手→エース」の理由…いざ千葉県大会決勝へ

  1. 6

    趣里の好感度にもいよいよ影響が…パスタ店開業の三山凌輝は「物言えば唇寒し」の悪循環

  2. 7

    中森明菜のタモリ評「心の底からホッとします」は国民の総意か? サングラス姿と性格的な3要素

  3. 8

    佐々木朗希は一軍復帰1試合でまた抹消…どれだけ脆弱でもドジャースが欲しがったワケ

  4. 9

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 10

    “令和の武器商人”こと小泉進次郎防衛相の「核ありき発言」に自民国防族もカンカン