肺がん保険適用の新治療「TTフィールド療法」の実力 がん細胞を“自殺”に導いて増殖抑制
「進行肺がん(非小細胞肺がん=後述)に対し、標準治療にTTフィールド療法を組み合わせることで、全生存期間の有意な延長が認められました」
TTフィールド療法へ期待がかかるのは、肺がんの死亡数はすべてのがんの中で最も多く、予後が悪いがんの一つだからだ。
「肺がんは組織型によって非小細胞肺がんと小細胞肺がんに分けられます。非小細胞肺がんは全体の85%を占め、2000年代以降、次々と登場した新規治療薬(分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬)によって生存率が良くなってきました。とはいえ、予後不良の状況は変わらず、がん診療連携拠点病院等における2014~15年診療例の全国集計では、非小細胞肺がん全症例で5年生存率が47.5%。ステージが進むほど生存率が低下し、手術不可となる進行がんのステージ3では30.4%、ステージ4では9%でした」
■免疫チェックポイント阻害薬の効き目をよくする
進行肺がん(非小細胞肺がん)の治療の流れはこうだ。まず遺伝子検査とPD-L1検査を行う。遺伝子検査では9つの遺伝子変異(2024年7月時点)のどれかに該当するかを調べる。PD-L1検査は免疫チェックポイント阻害薬の適応・効果予測に用いる。遺伝子検査で遺伝子変異が確認されれば、分子標的薬(特定の遺伝子を狙い撃ちする薬)を使った治療を行い、患者によっては免疫チェックポイント阻害薬や抗がん剤を併用する。一方、遺伝子変異がない場合は免疫チェックポイント阻害薬や抗がん剤治療を行う。


















