肺がん保険適用の新治療「TTフィールド療法」の実力 がん細胞を“自殺”に導いて増殖抑制

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 免疫チェックポイント阻害薬が、肺がんの生存率向上に一役買っているのは確かだ。しかし、飛躍的に生存率を上げるレベルには至っていない。

「効果があれば劇的ですが、効く人はだいたい2割程度の患者さんです。いかに効きやすくするかが、我々腫瘍内科医の使命。TTフィールド療法が、免疫チェックポイント阻害薬の効き目をよくするのです」

 臨床試験では「抗がん剤治療中または治療後に進行した非小細胞肺がん」を対象に、標準治療(免疫チェックポイント阻害薬または抗がん剤)にTTフィールド療法を併用した場合と、併用しなかった場合とで生存率を比較した。

 すると、TTフィールド療法と免疫チェックポイント阻害薬を組み合わせた患者では全生存期間の中央値(患者が100人いたら50人目の全生存期間)が18.5カ月。併用していない患者の10.8カ月に対し、統計学的に有意な約7.7カ月の延長が示された。抗がん剤との併用では、有意差までいかないものの、併用していない患者に対して延長傾向が確認された。


「TTフィールド療法は、標準治療である薬物治療を行っている間、1日16時間以上を目安に行います。TTフィールド療法に用いる機械は1.3キログラムで、それを長時間装着するわけですから、患者さんへの負担が心配されました。しかし臨床試験では、QOLはそれほど下がらないという結果が出ました」

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