肺がん保険適用の新治療「TTフィールド療法」の実力 がん細胞を“自殺”に導いて増殖抑制

公開日: 更新日:

 免疫チェックポイント阻害薬が、肺がんの生存率向上に一役買っているのは確かだ。しかし、飛躍的に生存率を上げるレベルには至っていない。

「効果があれば劇的ですが、効く人はだいたい2割程度の患者さんです。いかに効きやすくするかが、我々腫瘍内科医の使命。TTフィールド療法が、免疫チェックポイント阻害薬の効き目をよくするのです」

 臨床試験では「抗がん剤治療中または治療後に進行した非小細胞肺がん」を対象に、標準治療(免疫チェックポイント阻害薬または抗がん剤)にTTフィールド療法を併用した場合と、併用しなかった場合とで生存率を比較した。

 すると、TTフィールド療法と免疫チェックポイント阻害薬を組み合わせた患者では全生存期間の中央値(患者が100人いたら50人目の全生存期間)が18.5カ月。併用していない患者の10.8カ月に対し、統計学的に有意な約7.7カ月の延長が示された。抗がん剤との併用では、有意差までいかないものの、併用していない患者に対して延長傾向が確認された。


「TTフィールド療法は、標準治療である薬物治療を行っている間、1日16時間以上を目安に行います。TTフィールド療法に用いる機械は1.3キログラムで、それを長時間装着するわけですから、患者さんへの負担が心配されました。しかし臨床試験では、QOLはそれほど下がらないという結果が出ました」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  2. 2

    Number_i「100億円プロジェクト」始動 矢沢永吉も壁にぶつかった世界進出がいよいよ現実に

  3. 3

    大和ハウスが「新築戸建て住宅」販売を都市圏に集約…もはや地方で売るのが難しくなった背景

  4. 4

    クレイジーケンバンド横山剣さん「五木寛之さんからいただいた歌詞は、すぐにメロディーが思い浮かびました」

  5. 5

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  1. 6

    巨人・戸郷翔征が試合ブチ壊し! 桑田真澄前二軍監督が去り、漂う「万策尽きた感」

  2. 7

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  3. 8

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  4. 9

    巨人ベテラン坂本勇人の評価が爆上がり! 改めてクローズアップされそうな「打撃・守備以外の魅力」

  5. 10

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです