新薬、再生医療、AI…糖尿病の治療は「臓器を守り治癒を目指す」へ

公開日: 更新日:

「日本では5型糖尿病という病名での統計はありませんが、『やせ形でインスリン分泌が低い糖尿病』や『胎児期低栄養と糖尿病リスク』という形で近い病態の研究は進んでいます。背景には、若い女性のやせ志向や子供の貧困率が1割を超える状況などがあります。今後はアジアやアフリカ出身者の増加も見込まれるため、日本でも注目すべき病態と考えられます」

 治療薬も大きく進歩している。近年は、血糖値を下げるだけでなく、体重減少や心臓・腎臓の保護効果も期待できるGLP-1受容体作動薬が広く使われるようになった。これまでは注射薬が中心だったが、現在は経口薬も利用でき、注射に抵抗がある患者でも治療を始めやすい。食欲を抑え、食後血糖値の急上昇を防ぐ効果があり、2型糖尿病治療の考え方そのものを変えつつある。ただし、適応には条件があり、医師の診断のもとで適切に使用することが重要だ。

「今年の米国糖尿病学会では、GLP-1受容体作動薬の次世代薬が大きな話題となりました。代表的なオルフォルグリプロンは、経口GLP-1薬リベルサスのような服用時の厳しい飲食制限が不要で、1日1回の服用で効果が期待できることが報告されました。また、GLP-1の作用に加えて、アミリン受容体を刺激することで満腹感の増強や食欲抑制を狙う新しい薬剤も注目されています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  2. 2

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  3. 3

    巨人ベテラン坂本勇人の評価が爆上がり! 改めてクローズアップされそうな「打撃・守備以外の魅力」

  4. 4

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです

  5. 5

    阪神・藤川監督「森下&佐藤輝依存」の無策露呈…極端な“外弁慶”で甲子園残り11試合が最大の鬼門に

  1. 6

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  2. 7

    小池都知事肝いり「築地再開発」頓挫の予兆…松平定信の歴史的遺構と建築費高騰のWパンチ

  3. 8

    岸田元首相も“激怒”! 高市首相の内閣改造めぐる“パワハラ”アンケートに自民党内から非難轟々

  4. 9

    高市首相の内閣改造めぐる迷走と誤算…維新の「本命」外し“スネ傷”中司幹事長起用のウラ事情

  5. 10

    林芳正総務相は結局、留任か…高市首相が画策「内閣改造で総裁選ライバル潰し」に“白旗”