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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

患者さんの不安に寄り添う「話を聞く力」が支える療養生活

公開日: 更新日:

 特に体調を崩しやすい季節の変わり目には、室内の温度管理や食事についてアドバイスを行うだけでなく、患者さんの思いをゆっくりと時間をかけて伺うよう心掛けています。不安な気持ちを言葉にしてもらうだけでも、落ち着きを取り戻されることが少なくありません。

 このように患者さんの中には、不安や恐怖、あるいは思い通りにならないことへの怒りなどから、気持ちが大きく揺れ動く方がいらっしゃいます。

 不安は、対象がはっきりしないまま将来を漠然と心配する感情です。そのため、自分の気持ちを言葉にして整理し、誰かが寄り添って話を聴くことで、心が落ち着くことがあります。

 一方で恐怖は、何を恐れているのかという対象が明確です。その原因を取り除いたり改善したりすることで、不安が和らぐケースもあります。

 だからこそ、このような患者さんと向き合うには、対話を重ねることが何よりも重要です。

 在宅で療養する患者さんが増えるこれからの時代、メンタルケアを必要とする方はさらに増えていくでしょう。だからこそ、私たち医療スタッフには、患者さんの悩みや不安に寄り添い、丁寧に話を聴く「傾聴力」が、これまで以上に求められていくのです。

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