著者のコラム一覧
南渕明宏昭和医科大教授

心臓血管外科専門医、医学博士。

お金が心配…突然の病気による「アーリー・リタイア」

公開日: 更新日:

 先日もNHKの日曜討論でさかんに「高齢者は投資して運用すべき」と熱弁する人がいました。おかしな主張です。投資は賭けです。投資するお金があっても、失ったときに補填する術がない人は、インフレで多少は目減りしようが、ためたお金はしっかりと現金で持っておくべきです。お年寄りの多くは、ある程度のお金があれば、なんとか生活していけますから。

「仕事辞めようかなぁ? でもお金は大丈夫かなぁ……?」

 私の患者さんも、60歳以上はみんな心配しています。リタイアを余儀なくされる日が迫っているからです。他の病気にでもなって入院して、いろいろ持ち出しも多くなるかもしれません。でも、再雇用をうたう企業も、想像を絶する低賃金です。

「あと何年生きられるかなぁ?」と「いくらかかるのかなぁ?」は、誰においても究極の問い、というより差し迫った大きな壁です。

「平均的な健康寿命と、おやじが死んだ年を参考にして、だいたいあと○○年ぐらいかな……下手に長生きしてもカネないし……」

 これが一般的な認識でしょう。ありがたいことに、心臓の手術を受けたから「平均よりマイナス10年!」とかいう人は今までひとりもいません。むしろ「心臓の手術したから長生きできてる!」とする患者さんばかりです。

 でも、そういって手術の後、ずうっと私の外来に通ってくる患者さんは「いろいろと恵まれていて選ばれた人たちなのだろうな」と思っています。 

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大苦戦「うたコン」がテレ東音楽祭と昭和歌謡に寄せて復活のノロシ! 矢沢永吉、井上陽水の名曲も次々と…

  2. 2

    Number_i「100億円プロジェクト」始動 矢沢永吉も壁にぶつかった世界進出がいよいよ現実に

  3. 3

    大和ハウスが「新築戸建て住宅」販売を都市圏に集約…もはや地方で売るのが難しくなった背景

  4. 4

    クレイジーケンバンド横山剣さん「五木寛之さんからいただいた歌詞は、すぐにメロディーが思い浮かびました」

  5. 5

    《芸能界ってなぜ『在日』を隠すの?》…中村ゆりさんがルーツを胸に「負けん気」を貫いた44年の生涯

  1. 6

    巨人・戸郷翔征が試合ブチ壊し! 桑田真澄前二軍監督が去り、漂う「万策尽きた感」

  2. 7

    日本ハム助っ人レイエスに「70万ドル請求訴訟」 タティスJr.も敗れた“収入10%契約”の落とし穴

  3. 8

    『スマスロ ミリオンゴッド』導入から4カ月、目立つ空き台の裏でファンが期待するホールの対応

  4. 9

    巨人ベテラン坂本勇人の評価が爆上がり! 改めてクローズアップされそうな「打撃・守備以外の魅力」

  5. 10

    萩本欽一〈45〉斉藤清六を全国区にした誰も知らない裏話 “弟子入りNG”から評価を一転させたんです