(1)夜の過ごし方が老化を左右する…寝てる間に進む体の修復
中でも重要なのが、細胞の修復である。
ヒトの体は昼間、紫外線、精神的ストレス、運動、代謝活動などによってダメージを受け、細胞内ではDNAが傷つき、タンパク質も少しずつ劣化する。
夜になると、こうした損傷を修復する仕組みが活発になる。特に深い睡眠では、成長ホルモンの分泌が高まり、筋肉、骨、皮膚、血管などの維持や修復を支える。
睡眠不足が続けば、この修復の時間が短くなる。その結果、細胞のダメージが蓄積し、慢性的な炎症や代謝異常につながる可能性がある。
近年の睡眠研究で大きく注目されているのが、脳の「掃除機能」だ。
脳には「グリンパティックシステム」と呼ばれる老廃物排出の仕組みがある。睡眠中には脳脊髄液の流れが変化し、日中の活動で生じた不要な物質を洗い流している。
特に注目されるのが、アルツハイマー病との関連が指摘されるアミロイドβやタウタンパクである。
深い睡眠が不足すると、これらの老廃物処理能力が低下する可能性があり、睡眠の乱れと認知機能低下の関係が研究されている。


















