(1)夜の過ごし方が老化を左右する…寝てる間に進む体の修復
「夜間の睡眠の乱れは、日中の眠気や疲労を招くだけではありません。睡眠時間が短い人やその質が低い人では、糖代謝の異常が起こりやすく、2型糖尿病の発症リスクが高まる可能性が示されています。また、睡眠不足や深い睡眠の減少は、脳内の老廃物処理機能にも影響し、長期的には認知機能低下や認知症リスクとの関連も指摘されています。特に睡眠に重要なのは、時間の長さだけでなく質、そして規則性です。毎日同じ時間帯に眠り、体内時計に合った生活を送ることが、老化を緩やかにするうえで重要だと考えられます」
2023年に発表された約6万人を対象にした研究では、睡眠時間よりも「毎日の寝る時間・起きる時間の規則性」が死亡リスクと強く関連していることが示された。「何時間眠るか」だけでなく、「何時に眠り、何時に起きるか」が健康を左右し、夜更かしや昼夜逆転の生活は、体内時計を乱し、糖尿病や肥満、心血管疾患などのリスクを高める可能性があるとされているのだ。
では、なぜ夜の過ごし方が、体に影響するのだろうか。
「夜の睡眠時間は人体にとって単なる“休息時間”ではなく、“体の修復時間”だからです。例えば、昼間に受けた細胞のダメージを修復し、脳にたまった老廃物を処理し、免疫機能を整え、翌日の活動に備えてホルモンの調整を行っているのです」(根来医師)


















