あまりの痛みに決断…タレントの幸野ゆりあさん慢性扁桃炎の手術を振り返る
膿栓を気にせず過ごせるようになった
手術は全身麻酔で目覚めたら終わっていました。痛かったのは点滴です。術後は食事がほとんどできないので、数日間は点滴の針が刺さりっぱなしでした。血管が細いのか、なかなか針が入らなくてあちこち刺され、いまだに肘の内側はうっすら変色しています。
術後は喉が腫れていたのか、横になると特に呼吸がしづらくて、夜眠れなかったこともつらい思い出として残っています。ましてや私は“夜型人間”なので、夜の10時に消灯してからが長くて長くて……。
食事は重湯です。重湯にもレベルがあって、最初はほぼ水くらいサラサラでした。それに具ゼロで、限りなく薄味のお味噌汁とリンゴジュース。それを30分ぐらいかけてのみ込んでいました。日を追うごとにとろみが増した重湯にお醤油を垂らして食べる日々。食材の形がしっかり見えるとろみ付きのおかずと普通のご飯が出てきたのは退院前日でした。
退院したのは8月5日。揚げ物のようなガサガサしたものや硬いものは退院後もしばらく食べられませんでした。もし、かさぶたに引っかかって出血したらと思うと怖いからです。大きな声を出すことも怖くて、退院2日後に入っていたお仕事も断腸の思いでお断りしました。痛みのピークもちょうどその日だったので、お仕事ができなかったのはとても残念でしたけど、判断は正解だったと思いました。
今は扁桃を切除した後の穴も塞がって普通の食事がとれています。
私が診断されたのは慢性扁桃炎の中でも高熱と強い痛みを引き起こすタイプの「習慣性扁桃炎」です。何度も繰り返す可能性のある病気なので、摘出手術をしてよかったと思っています。摘出した扁桃の病理検査も良性で安心できました。何より、膿栓を気にせず過ごせるようになったことが私にとっては本当にうれしいことです。
毎年、扁桃炎に悩まされていても、「手術を推奨される頻度ではないから」と、私のように長年手術をちゅうちょしている方は少なくないと思います。「やった方がいい」とも「やらない方がいい」とも言えませんが、悩んでいる方にとって、私のケースがほんの少しでも参考になれば幸いです。
術後まだ風邪をひいていないのでわかりませんが、高熱が出にくい体になっているといいなと思っています。
(聞き手=松永詠美子)
▽幸野ゆりあ(こうの・ゆりあ)1991年生まれ、神奈川県出身。「復活!ミニスカポリス」のメンバーとしてデビュー。アイドル活動を経て、アニメ「けものフレンズ」では声優を、映画「龍帝外伝V激闘篇」ではヒロインを務めたほか、シーサイドラインPRガールを7年間務めた。またマジックやバルーンアートのパフォーマーとして病院で実演するなど幅広く活動中。12月3~7日に朗読劇「未来をめくる本」(東京・中野Studio twl)に出演予定。



















