【マグロチーズ】名物料理をダンツマ仕様に
Äta(東京・代官山)
「アタ」のカウンターには、マグロの頭がドーンと鎮座している。もちろん単なるディスプレーではなく、同店の名物料理「まぐろのうなじ」のれっきとした材料。
“うなじ”というとセクシーな響きだが、要はマグロの脳天。
サシの入ったマグロの頭の肉と軟らかいほほ肉をグリルして、エシャロットのソースでサラダ菜に巻いて食べる料理で、見た目はまるで牛肉のカルパッチョ。それをダンツマ仕様にアレンジしてくれた。
マグロのサクに塩をして焼くとうま味がギュッと凝縮。香ばしく焼き目をつけるのがポイント。
「グリルパンなら油を引かずに、フライパンなら少しだけ油を引いて焼き、カットしたマグロの断面に直接結晶状の塩をふってください」
この塩味がマグロの味の骨格を際立たせる。
《材料》
・マグロのサク(赤身) 100グラム
・サラダ菜 2分の1個
・クリスタルソルト(なければ粗塩) 適量
・フレンチドレッシング 適量
・パルミジャーノ・レッジャーノ 80グラム
・エシャロット(みじん切り) 適量
《作り方》
(1)マグロは塩少々をふってしばらく置き、キッチンペーパーで水けをふき取る
(2)グリルパンをカンカンに熱し、①のマグロを全面焼き目がつくまで焼く
(3)皿にサラダ菜を敷き、1センチほどの厚さに切ったマグロをのせ、マグロの上にクリスタルソルトをのせる
(4)全体にフレンチドレッシングをかけ、ピーラーで薄く削ったパルミジャーノ・レッジャーノを飾り、エシャロット(なければ万能ねぎ)を散らす
▽掛川哲司(かけがわ・さとし)
1978年、神奈川県生まれ。調理師専門学校を卒業後、「オーベルジュ・オー・ミラドー」「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ(現NARISAWA)」で修業。「デイルズフォード・オーガニック青山店」で2年間シェフを務めた後、2012年代官山に「アタ」をオープン。現在はフレンチカレーの店「グッドラックカリー」、新潟「カーブドッチ・ワイナリー」とのコラボレーション・レストラン「バーマン」、「アタ虎ノ門」など8店舗を営む。自身は19年広尾にオープンしたクラシックなフランス料理と熟成ワインが楽しめる「au deco」で腕を振るい、今年ミシュラン1つ星を獲得。
▽Äta(アタ)
ヨーロッパの港町にあるビストロがコンセプト。魚介料理をメインにワインが楽しめるカジュアルフレンチ。母親が経営し、弟が醸造家を務める新潟「カーブドッチ・ワイナリー」のワインも充実。
東京都渋谷区猿楽町2―5 1階
℡03・6809・0965
営業時間17~26時(緊急事態宣言中は時短営業、お店に要確認)。日曜定休
東急東横線代官山駅から徒歩6分、JR渋谷駅、恵比寿駅から徒歩10分。