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畠山理仁フリーランスライター

1973年、愛知県生まれ。各地の選挙現場を訪れ、面白さを伝える「選挙漫遊」の提唱者。著書「黙殺 報じられない“無頼系独立候補”たちの戦い」で第15回開高健ノンフィクション賞。「コロナ時代の選挙漫遊記」など著書多数。Xアカウント @hatakezo

参政党が謎の「おはよう。」Tシャツに込めた意外な意図

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 しかし、実際には子供へのワクチン接種や学校でのマスク強要問題から参政党にたどり着いた母親も多い。「マスクをしない自由」を訴える同党の集会はノーマスクの参加者がほとんどだ。

■政治と有権者の距離を近づけることに腐心

 参政党がここまで支持を伸ばしてきた理由のひとつが、政治と有権者との関係性を見直したことだろう。結党時からのうたい文句は、「“投票したい政党”がないから、自分たちでゼロからつくる。」。同党は党費を払った党員(一般党員と運営党員がいる)が主体的に党運営に関わることを「政党DIY」と名付け、政治と有権者との距離を近づけることに腐心してきた。全国45の選挙区に出馬した候補者も、運営党員による信任投票を経て立候補している。

 こうした戦略が功を奏し、比例代表では社民党NHK党を上回る得票率3.3%を達成。政党要件を満たしたことで今年は7700万円の政党交付金を受け取ることが見込まれる。党員数も7月15日現在で9万4000人と急拡大中だ。


 はたから見れば順風満帆に見える参政党だが、実は結党時の中心メンバーだった政治系ユーチューバーのKAZUYA氏や渡瀬裕哉氏が「党の政策や運営の方向性が合わない」との理由で途中離脱している。

 党員主体で政策を決めるとうたっているため、より具体的な政策づくりは「参議院議員選挙後に取り組む」と明言する危うさもはらむ。

 次回からは、いまだ謎多き参政党の実像に迫っていきたい。(つづく)

【連載】参政党躍進の舞台裏 ヒジョウシキな実態

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