著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

悠仁さまに同情的な声も…“東大ありき”の印象を持たせてしまった宮内庁皇嗣職大夫の発言

公開日: 更新日:

 ナマズや家禽類の研究で知られる秋篠宮さまだが、新種も数多く発見された明仁上皇のハゼ研究とはだいぶ違う。かつて秋篠宮さまが客員教授を務めた東京農業大学の元教授は「生物学的にも深く研究されているが、その興味はナマズの生息域の民俗学にまで及ぶ。博物学的なアプローチで本の編纂や監修も務めるプロデューサータイプ」と話す。

「トンボに特化して研究する悠仁さまは祖父の明仁さまに近い。将来の学者天皇としての位置づけをもっと強調すれば、難関大学を目指す理由も明確になり、もっと世間からの理解を得られた」と前出の宮内庁OBは残念がる。吉田皇嗣職大夫の会見の失敗はもうひとつあるという。

「本来と違う自然誌という表現で幅を持たせたために、逆に大学候補としてかねて噂される東大を際立たせてしまった」点である。悠仁さまが推薦入試による合格を目指しているとされる東大農学部の研究員は「会見の内容を伝え聞いて“東大ありき”の印象を持った」と振り返る。

「悠仁さまがトンボ愛を貫くのであれば、東大はちょっと違うなという気がする。トンボ研究に関しとりわけ進んでいるわけではなく、そうした教授もいない。会見でトンボといわず分野をあいまいにしたのは東大を狙っているからにほかならないのでは」と同研究員は推察する。

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