河野太郎氏「押印」ボヤキ投稿でも露呈 デジタル担当相の“功績”むなし、総裁選の惨敗は必然だった…

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 石破茂首相(67)など9人が立候補した自民党総裁選で、当初は有力候補としてメディアの注目を集めながら、1回目の投票で8位と惨敗に終わった河野太郎・前デジタル相(61)のX(旧ツイッター)が話題となっている。

 河野氏は10日までに、27日投開票の衆院選に党公認候補として出馬するにあたり、総裁の石破氏に提出する「誓約書」の見本写真を掲載。《自民党の公認をもらうのにも押印が。》と投稿した。

 これを受け、SNS上では《何の意味?》《どうした》などとざわつく事態となったのだが、キーワードは「押印」の部分だろう。

 というのも、河野氏といえば菅政権で行政改革・規制改革相を務めた2020年9月、全府省にハンコの廃止を文書で要請。この時、民間から行政機関への申請手続きなどで求める押印についても原則廃止するよう通知し、存続する場合は理由を求めるなどした経緯があったからだ。

 デジタル担当相として、ハンコ廃止は「デジタル化への一里塚」などとしてきた河野氏。しかし、率先して進めるべき党内でも「ハンコ廃止」は浸透せず、いまだにコンセンサスが得られていなかった状況を考えると、河野氏が総裁選で敗れたのも納得かも……。

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