福島・高湯温泉ホテル支配人ら3人死亡…源泉管理作業は「二呼吸で意識を失う、命がけ」当事者が語る危険度

公開日: 更新日:

 もちろん、現地の人々は細心の注意を払って作業している。

「ガスマスクやガス濃度探知機などを身に着け、厳戒態勢で作業に臨みます。パイプ点検では、温泉の熱で周辺の雪が解け、くぼ地が生じ、そこに空気よりも重い硫化水素ガスが充満している場合がある。なので、スコップで雪を崩してガスの抜け道を作ってから作業を始めるんです。ホテルの支配人は経験豊富な方だし、気を付けるべきことも熟知していたはず。おととい(17日)は、とんでもない雪の降り方で、1~2時間のうちに急激に積もった(18日午前7時半の積雪量は146センチ)。大雪の影響でガスの流れが変化したのか……。何かしら想定外のことが起こったとしか考えられません」

 今後の影響についても、こう危惧する。

「あくまで危険なのは源泉周辺。旅館周辺の安全は確保されています。今回の事件で、観光客が減ってしまわなければいいのですが……」

 人里離れた秘湯で起こった悲劇は、源泉管理の過酷さを物語っている。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償