新型コロナ「ニンバス」が猛威を振るうが…ヒトから動物への感染はあるのか?
このカラクリを解説しましょう。実は、動物園や保険会社のPCR検査は、毛などを採取して体表に付着したものを調べていました。
飼育員や飼い主さんなどが咳やくしゃみをすれば、その飛沫が動物の毛にかかることは十分ありえます。PCR検査は、とても精度が高いですから、その毛を調べれば、陽性になる可能性が高い。
新型コロナ禍だった当時、医療が崩壊したこともあり、新型コロナの診断は、PCR検査に頼る部分が大きく、その陽性結果がイコール新型コロナになっていました。もちろん、感染者の飛沫が動物の体表に付着し、それを飼育員や飼い主さんが抱っこしたり、なでたりして触れ、その手や指から上気道にウイルスが侵入することで、動物からヒトへの感染が成立することはありえます。
■ウイルスを媒介しただけ
その場合、動物は新型コロナに“感染”したわけではなく、ウイルスを媒介したに過ぎません。当時は、その流れを強引に感染ルートのひとつにしていました。それで、動物を“感染源”に仕立て上げるのは、動物がかわいそうです。


















