新型コロナ「ニンバス」が猛威を振るうが…ヒトから動物への感染はあるのか?

公開日: 更新日:

 このカラクリを解説しましょう。実は、動物園や保険会社のPCR検査は、毛などを採取して体表に付着したものを調べていました。

 飼育員や飼い主さんなどが咳やくしゃみをすれば、その飛沫が動物の毛にかかることは十分ありえます。PCR検査は、とても精度が高いですから、その毛を調べれば、陽性になる可能性が高い。

 新型コロナ禍だった当時、医療が崩壊したこともあり、新型コロナの診断は、PCR検査に頼る部分が大きく、その陽性結果がイコール新型コロナになっていました。もちろん、感染者の飛沫が動物の体表に付着し、それを飼育員や飼い主さんが抱っこしたり、なでたりして触れ、その手や指から上気道にウイルスが侵入することで、動物からヒトへの感染が成立することはありえます。

■ウイルスを媒介しただけ

 その場合、動物は新型コロナに“感染”したわけではなく、ウイルスを媒介したに過ぎません。当時は、その流れを強引に感染ルートのひとつにしていました。それで、動物を“感染源”に仕立て上げるのは、動物がかわいそうです。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」