著者のコラム一覧
白石 あづさライター&フォトグラファー

会社を辞め3年にわたる世界旅行へ。訪ねた国は100カ国以上。著書に「逃げ続けたら世界一周していました」(岩波書店)、「中央アジア紀行 ぐるり5か国60日」(辰巳出版)、「尾畠春夫のことば」「佐々井秀嶺、インドに笑う」(ともに文芸春秋)ほか。

(4)世界の見方を変える旅

公開日: 更新日:

 お寺にいた子供たちに何を祈ったのかと聞けば、「何でそんな当たり前のことを?」というけげんな顔で、「世界平和です。大人になったら佐々井さんのように貧しい人を救います。ユーは?」と返され、まさか「本が重版して印税生活ができますように」と私利私欲にまみれたお祈りをしていたとは明かせません。

■旅は自分の内面をあぶりだす

 まだまだ治安も悪い地域も多いのは事実ですが、長年バカにして偏見のあったインドに、自分の内面を鏡のようにあぶり出された私は、「暗黒世界は私の心であった」とうなだれました。自分のことで常にいっぱいだった私ですが、赤の他人の幸せも少しは考えられるようになったのは、2度目のインド旅のおかげでした。 (つづく)

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