岩手山林火災で東京ドーム340個分が焼失…温暖化で延焼拡大リスク上昇と専門家が強く警鐘

公開日: 更新日:

「岩手は降水量が比較的少なく、乾燥しやすい気候です。県西に山が連なっているので、西側から吹いた風が山を越え、乾いた強風としてやってきます。さらに、大槌町の沿岸部は、急峻な谷間が海に面しているリアス式海岸で、風が狭い谷を抜けて風速が増大する『地峡風』が吹きます。こうした条件が合わさって、火が燃え広がりやすいのです」

 全国各地で最近、大規模な山林火災が相次いでいることも気がかりだ。昨年3月には、岡山県岡山市で約565ヘクタールが、愛媛県今治市で約481ヘクタールが焼損した。背景には、気候変動の影響があるという。

「温暖化が進行すると、乾燥化が進みます。偏西風の激しい蛇行は猛暑をもたらし、地面から水分がどんどん蒸発していきます。春や秋も暖かい日が続き、さらに地面はカラカラになっていく。また、偏西風の蛇行は冬の寒波ももたらします。日本海側に大雪を降らせる一方で、太平洋側には水分を失って乾燥した空気が吹き、少雨になります。山から乾燥した空気が吹き、また降水量が少ない地域は、山林火災が大規模化するリスクが高まっています」(立花義裕教授)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    日本三景「天橋立」にクマ出没も“スピード捕獲”できたワケ…宇都宮市では3日と難航したのに

  2. 2

    なぜ女性天皇はダメなのか?旧宮家の養子案そのものが、女性・女系天皇を阻止するために生まれたものだ

  3. 3

    男性シニアの再就職は元公務員でもこんなに難しい 中高年がハマりやすい「リスキリング」の落とし穴

  4. 4

    能力アピールも資格取得もムダ! 元公務員でも難しい「男性シニアの再就職」を突破できるのは「謙虚な人」という“無慈悲な実情”

  5. 5

    天皇陛下が台風襲来2日前「荒川の水門」を視察のタイミング…歴代天皇が尽力した「治水」

  1. 6

    「士業で独立」を夢見る中高年の理想と現実 60歳を過ぎても役に立つ資格とは

  2. 7

    佳子さまは「皇室を出たい」が本音? 秋篠宮さまは女性皇族問題めぐり宮内庁に異例の「苦言」

  3. 8

    これが日本の「中流」サラリーマン転落の軌跡 年金の「繰り上げ受給」を選ぶのは、お金と仕事がない人

  4. 9

    クマが西日本各地でも異常出没する深刻事情…とうとう神戸市内でも初確認される

  5. 10

    しぼむ消費に政権無為無策…家計負担「月2600円軽減」と高市首相“恩着せ”X投稿で大炎上

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松村北斗&目黒蓮の"2強"を崩すSTARTO社の若手演技派は? 男性アイドル戦国時代のカオス

  2. 2

    森香澄はピアニストを夢見て練習に打ち込むも、1浪して東京女子大現代教養学部へ…高校は都立新宿

  3. 3

    森香澄には「あざとかわいい」にとどまらない「主役体質」の素質アリ

  4. 4

    キオクシア株は「高値の花」…2期連続過去最高決算で時価総額40兆円も、個人投資家比率わずか5%

  5. 5

    渋野日向子に「全米女子プロ」逆転出場の道…勝みなみと3年連続タッグでツアー唯一のダブルス戦V狙う

  1. 6

    生田斗真の活躍を見て育った弟・竜聖は川崎の公立中学から中大法→フジテレビへ

  2. 7

    佐々木朗希の選手会脱退が若手逸材に飛び火 「電通が動いているんじゃないか」と広がった疑心暗鬼

  3. 8

    ナショナルズ小笠原慎之介「巨人入り」のウラ…「メジャー昇格の芽なし」の悲しい現実

  4. 9

    「ペチュニア」と「キンギョソウ」が見頃を迎えた花と緑のテーマパーク「東京ドイツ村」入場券を5組10人にプレゼント

  5. 10

    高市事務所が選挙ネット戦略で手だれに接近のナゼ…中傷動画作成・拡散のキーマン松井健氏の“意外な実績”