「あなたの絵をルーヴルで!」 アマチュア画家を狙う高額出展料ビジネスの巧妙手口…「月刊美術」編集者が解説
自分の絵を業者がベタ褒めしてくれたのだから、無料で展示できるのか……。舞い上がったアマチュアは、淡い期待を抱くかもしれないが、そんなことはない。出展料が発生する。しかも、極めて高額なのである。
「業者と話を詰めていくと、発送料や梱包料などが上乗せされていき、最終的には50万円を超える金額を請求されることもあります。海外だから仕方ないと思う人もいるかもしれませんが、その費用こそが業者の狙いです。さらに、展示したところで絵が売れるケースは稀で、支払った金額に見合うだけの金銭的成果をあげることは難しいでしょう。
出展費用をクラウドファウンディングで募っている人もいました。本人がそれで満足しているのなら構わないと思いますが、そのぐらい出すのであれば、国内の貸しギャラリーでそれなりの展示ができます」(西村氏、以下同)
なぜ、こんな怪しい話に乗せられてしまう人が多いのだろうか。業者は、「絵を褒められたい」というアマチュアや新人画家の承認欲求を巧みに利用し、そこに付け込んでいる。その舞台装置として、「パリ」や「ルーヴル」などの言葉を畳みかけると、アマチュア側はそのイメージに飲み込まれ、話に引き込まれやすいのだという。


















