「あなたの絵をルーヴルで!」 アマチュア画家を狙う高額出展料ビジネスの巧妙手口…「月刊美術」編集者が解説
さらに“必ずしも悪徳商法とは言えない”点も厄介である。というのも、実際に作品の展示を行っているし、もし絵の売買が成立すると、その代金は支払われる。絵が売れなくても、作品は返却されるから、悪徳商法とは言い切れず、極めて稀なこととはいえ、絵が売れて、次の仕事につながることも“ないとはいえない”のだという。
「一点も絵が売れなかったとしてもパリで展示をしたという実績は作れて、経歴に一行でも“パリで展示”と書けるメリットがあると思うかもしれませんが、こうした展示歴はプロの美術業界では実績として認められませんから、自己満足にすぎません。
しかし、絵画商法だって絵を買った本人が満足していればそれでいいわけで、騙されていると感じるかどうかは本人次第といえます。だから厄介だし、巧妙なのです」
■画商や百貨店の美術担当など信頼できる人を見つけておく
こうした手口はバブル以前から続く一種の伝統芸のようなもので、すたれることがなく、引っかかってしまう人がいなくならない。なぜかというと、画家間の横のつながりが希薄で、情報共有がされにくいといった美術界特有の事情があるようだ。美術に関する話題はSNSでも取り上げられることが少ないせいか、若い人でも乗せられやすいという。


















