「殺意」はどう認定されるのか…アディーレ法律事務所事件から読み解く
一般に、被害者の急所を狙った刺突、複数回の攻撃、事前に凶器を用意していた場合などは、殺意を推認する典型的な事情とされます。さらに、事件前に友人らに殺人をほのめかしていたといった事情も、殺意を推認する一材料となり得ます。
現時点では、詳細な動機を含め、計画性の有無や事前の準備についても捜査が続けられており、今後の動向が注目されます。「殺意」という目に見えない心理状態の認定は、法が「心の中」をどう見極めるかという問題といえます。