リハプライム 小池修社長(1)歩行訓練特化型のデイサービスを全国展開

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 小池は、野村不動産を経て、フィットネスクラブ運営会社の執行役員を務めていた。介護に関わったことはなく、興味があったわけでもない。

 そんな小池が介護の現実と向き合わざるを得なくなる出来事が起きる。

 2010年10月、たった1週間のうちに、両親が続けざまに病に倒れたのだ。父は末期がんと宣告され、母は脳梗塞だった。

 両親が元気な頃には、都内の自宅からは近いと思っていたさいたま市の実家が、病気の世話に行くには遠い距離となり、ちょっとしたやりとりが大きな負担となった。

 そこで、両親を預けることができるデイサービスを探し始めたのだが、その実態に衝撃を受ける。

 スタッフが利用者を「ちゃん」づけ、認知症の利用者を「にんちゃん」と呼び、「よくできたね」と頭をなでる。人生の大先輩であるはずの高齢者が子ども扱いされていたのだ。

 小池の母は脳梗塞で倒れて体は不自由になったものの、頭のほうはしっかりしている。

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