「リースバック」で騙される高齢者続出の深刻…家を追い出されるケースも
■「リバースモーゲージ」でも…
その他、持ち家を資金化できる手段にリバースモーゲージなどがある。リバースモーゲージは持ち家を担保に一括もしくは定期で融資が受けられ、リースバックと異なり、名義はそのままで住み続けられる。毎月の支払いは利息のみで契約者が死亡後、物件の売却もしくは相続人が一括弁済する仕組みだ。
「リバースモーゲージの借入金利は2.5~5%で設定されているので、当然、住宅ローン金利より高くなります」(長谷川高氏)
ただし、リバースモーゲージの融資は事業や投資に使えないなどの縛りがあるほか、契約者の所得や年齢制限が厳しく、抵当権が設定されていると利用できない。敷居の低さでリースバックが脚光を浴びているが、判断力が低下したお年寄りへの長時間にわたる強引な勧誘や、単独で不利な契約を強いられるケースが後を絶たない。
利用を検討している場合、悪意のある業者がいることを念頭に置き、十分に注意すべきだろう。