元トヨタトップ奥田碩さん逝く…日本の「ものづくり」への危機感は格段だった

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 そうか、「ものづくり」で日本が欧米に追いつき追い越した時代を生きた奥田さんだけに、今度は日本が中国やアジアの国々に追いつかれ追い抜かれようとしていることへの危機感は、現役経営陣よりも格段に強かったのだろう。

 そう思う。新しい技術革新が続かないトヨタだけでなく、日本の「ものづくり」が先細りすれば、日本人の雇用も給与も先細りする。それに警鐘を鳴らす政官財のトップが乏しいことを、奥田さんの逝去で改めて感じさせられた。

 そういう指摘は、メディアには見当たらない。どの記事も奥田さんの話をじかに聞いたこともなく、データベースに頼って書いたからかな。

 そんな中、ある財界人は、訃報とともに日経電子版に再録された2013年4月の奥田さんの「社会に出て行く君たちへ」と題した新社会人への言葉が、いまでも新鮮だったと言っていた。

 そうか、「遺言」とも言えそうだから、読んでみよう。

(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)

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