AIでサイバー攻撃が進化するほど「サイバー株」は儲かる? セキュリティー企業の利益29%増でも株価が下がるワケ
■業績は絶好調
第一ライフ資産運用経済研究所が引用するNasdaqの集計では、Nasdaq ISE Cyber Security Select Index(HXRXL)の構成企業について、2026年第1四半期の売上高は前年同期比11%増、純利益は29.3%増だったとされる。同レポートでは、売上高が市場予想を上回った企業の指数ウェイトは92.2%、純利益では100%と報告されている。これは当該指数の集計であり、サイバーセキュリティー業界全体を代表する数字とは限らない。
■それでも株価が下がった「Mythosショック」
ところが、話はそう単純ではない。国際決済銀行(BIS)は2026年7月の報告書で、先端AIがサイバー攻撃を高度化させる一方、既存の防御サービスの陳腐化への懸念も生みうると論じている。第一ライフ資産運用経済研究所の分析では、2026年4月のAnthropicのMythosをめぐる発表後、関連ETFやCrowdStrike、Palo Alto Networksなどの株価指標が下落し、一部銘柄の累積異常リターン(CAR)が約30%のマイナスとなった。これは特定期間・手法による市場データであり、下落の原因をMythosだけに帰すことはできない。
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