ゆうちょ銀がネット証券大手「松井証券」に出資…創業家が課税強化を回避するため決断か
松井証券は1918年に「松井房吉商店」の屋号で米仲買業として創業されたのがルーツ。戦後、1948年8月に証券業登録を果たし、証券会社としての事業を開始した。
長く中堅証券の域を出なかったが、1995年に創業家(松井家)の娘婿である松井道夫氏が社長に就任して以降、それまでの営業・歩合外務員の削減・廃止、店舗の統廃合など、大胆なリストラを実施するとともに、98年にインターネットを使ったオンライン証券業務へと大胆なビジネスモデルの転換を図った。同システムは「ネットストック」と呼ばれ、業界では初のオンライン証券取引システムであった。
オンライン証券の先駆者として業界をリードした松井証券だったが、2000年代に入り、競合他社の台頭、とくに北尾吉孝氏が率いるSBI証券が、証券手数料の無料化を掲げて攻勢に出て以降、市場シェアを食われていった。直近の口座数は約183万口座で、SBI証券や楽天証券の1割程度に甘んじている。
そうした中、20年に松井道夫氏が社長を降り、経営に関与しなくなって以降、創業家は持ち株の売却を模索し始めた。とくに25年からは、「和里田聰社長は創業家の承認を得て、国内の複数の大手金融機関と水面下の提携交渉を重ねてきた」(市場関係者)とされる。
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