体操エース内村航平 悲願の「団体金メダル」に“追い風”

公開日: 更新日:

「日本はどんな選手が選ばれても(団体の)金メダルに近いと思っている」――。

 15日、体操の世界選手権(10月、英国・グラスゴー)の選考会を兼ねたNHK杯(17日、東京・代々木体育館)の公式会見で内村航平(26)が自信たっぷりに話した。

 すでに、同大会で個人総合6連覇を狙う内村の代表入りは内定。主将として目標に掲げているのが、78年フランス・ストラスブール大会以来となる世界選手権での団体金メダルだが、「今度の世界選手権はともかく、来年のリオ五輪から団体は日本の独壇場になるんじゃないか」と関係者は自信を見せている。

 国際体操連盟(FIG)は、来年のリオ五輪から団体の1チームあたりの人数を従来の6人から5人に変更。さらに20年東京五輪では4人に削減することを決めた。国際オリンピック委員会(IOC)から出場選手の抑制を求められたためで、これが日本にとって有利に働くという。

 これまでは、中国のように6種目それぞれのスペシャリストを揃えた国が優勝してきた。1チームの人数が減れば、スペシャリストだけでチームを編成しても優位には立てない。複数の種目に秀でた選手はまれだからだ。内村のように6種目全てに安定した演技ができる複数の選手を擁する国が有利になるのは当然だ。

 日本は伝統的にオールラウンダーの育成を重視。東京五輪の主役になる今のジュニア世代にも万能タイプが揃っている。「体操ニッポン」の黄金時代は到来するか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束