惚れた巨人も戦々恐々 創価大・田中“強奪”をメジャー計画

公開日: 更新日:

 これが高校生への提示額である。日本の場合、新人選手との条件は契約金1億円プラス出来高、年俸1500万円と上限が決められている。しかも、大学、社会人のドラフト1位選手は満額が多いものの、高校生の場合はドラ1でも上限に満たないケースが圧倒的に多く、巨人が14年のドラフトで1位指名した岡本は契約金8000万円、年俸1200万円だった。

 そんな規則に縛られないメジャ-はその3、4倍もの大金をポンと提示する。しかも今回は大学生。限りなく即戦力に近い完成度を誇る田中の場合はどうなるか。

「09年の全米ドラフトで全体1位でナショナルズに指名された大学生のストラスバーグは史上最高額の4年15億円で契約した。もし、田中に同じような額が用意されれば、日本球団は太刀打ちできません」(前出のスカウト)

 最近では、メジャー志望を公言していた花巻東の菊池(現西武)と大谷は最終的に日本球界を選択したものの、田中の場合は本人の希望とは別の力が働く可能性もある。

「田中は『創価』という看板を背負って、プロの世界に飛び込むことになる。いわば広告塔の意味合いを持っていることは本人だって承知しているはず。それほどの逸材なら、直接大リーグ挑戦を選択した方がインパクトがある。野球の現場の監督としては、まずは日本のプロからという選択が無難でも、学会の立場からすれば、世界挑戦の方が方針に合いますから」(創価大OB)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?