リンガーハットと所属契約 内村航平が見据える“東京後”

公開日: 更新日:

 企業も選手も見据える先は「東京五輪」だが、体操選手のプロは今後も出てくるのか。

 ビジネス評論家の菅野宏三氏はこう言う。

「今後ますます報道が過熱する東京五輪に便乗したいというのが企業の正直な思いで、東京五輪が終われば企業は消極的にならざるを得ない。体操は内村選手が先駆者として“井戸”を掘って、後輩につなげたいという気持ちは素晴らしいと思います。でも彼は特別。白井(健三)選手もすごいですが、五輪のメダリストでも内村選手のようにプロになれるかといったら難しい。企業は『選手を支えたい』『スポーツを盛り上げたい』と言いながら、スポンサーや所属契約は自社の販促などが本来の目的です。体操だけでなく、あらゆる競技のプロ化の波は、20年でひとつの区切りを迎えることになるでしょう」

 会見に同席した同社の米濱会長も「東京五輪に向けてフードビジネスを考えていたところ」と“便乗”を明言。

 内村は「プロになるとエネルギーを使うなと。大変だけど、誰かがやらないと大変さもやり方も分からないので、今後、プロになりたい人のために、できるだけ負担の少ないやり方を考えて確立したい。それが未来につながっていくと思う」と、後進への道筋づくりに意欲的だった。

「内村ロード」を目指す後輩は現れるのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性