西武・渡辺GM「必死さ若手に伝わる」松坂獲得の狙いを直撃

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「戦力にならない選手を取っても意味がない」

 ――GMは入団会見で「1勝でも2勝でも、一軍で戦力になって欲しい」と言った。戦力として考えていると言った割には……。

「それくらいでもいいから、戦力として必要としている。そりゃあ、できれば5勝でも10勝でもして欲しいよ。でも、それを言っちゃったら、明らかに『そんなの建前じゃん』ってなるでしょ。(昨季戦力にならなかった)松坂の獲得に賛否があるのも知ってるから。獲得前も本人の状態をきちんと見極める作業はした。ウチの編成部も細かくチェックして、『いけます』と。いくら投手不足でも、戦力にならない選手を取っても意味がないから。獲得のゴーサインを出して、タンパリングにならないようにトライアウトの後に大輔に声をかけた」

 ――松坂が若手にいい影響を与えるというのは、何か根拠があるのですか。

「大輔はええと……通称『平成の怪物』だっけ?球界にとっては、大きな存在だよ。そんなベテランがレギュラーの確約も何もなく、復活しようと必死になっている。あれほどの選手がだよ? 大輔は本当に野球が好きなんだよね。確かにケガは多いけど、それでも諦めてない。オレだったら、もう引退してるよ(笑い)。そうした姿は、絶対に選手に伝わるものだから。その上で、1勝2勝と言わず、もっと勝ってくれたら言うことはないよ」

(聞き手=阿川大/日刊ゲンダイ)

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