六川亨
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六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

今季J1にVAR導入でも「誤審がなくなるわけではない」

公開日: 更新日:

 2月8日に埼玉スタジアムで行われた「FUJI XEROX SUPER CUP 2020」で珍しいシーンに遭遇した。

 2019年のJ1リーグ優勝の横浜F・マリノスと天皇杯優勝のヴィッセル神戸との試合は3-3からPK戦に突入したが、なんと両チーム合わせて9人が連続してPKを失敗したのである。

 GKの好セーブもあれば、クロスバーや左右両ポストに嫌われる……そのたびに両チームのファンやサポーターからは、大きな溜息と安堵の声が漏れた。

 試合はPK戦を3-2(!)で制した神戸が初優勝を飾ったが、両チームとも昨シーズンからのスタイルを継続しているため、記者席から見ていても仕上がりの早さを感じさせた一戦でもあった。

 この試合で注目されたのが、2020年シーズンのJ1リーグとルヴァン杯プライムステージなどで導入されるVAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)だ。

 前半36分、神戸GK飯倉と2019年シーズンのMVPである横浜M仲川が激突。こぼれ球を横浜Mのマルコス・ジュニオールが頭で押し込み、1-1同点に追いついたシーン。「GKへの反則ではないか?」と思ったが、VAR判定の結果、同点ゴールは認められた。

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