“組織委に中止計画”発言裏で電通専務と菅氏がステーキ会食

公開日: 更新日:

 菅首相は「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証しとして」、今夏の東京五輪を開催すると言うが、いつまで強気でいられるか。中止に向けて、外堀が埋まりつつある。

 20日は菅首相と親しい日本維新の会松井一郎代表までもが、ワクチン普及が間に合わないことを理由に、開催は困難だと言い出した。「2024年を目指して、4年ずつ後ろ倒しすべきだ」というのだ。

 欧米メディアはもっとシビアで、「延期ではなく中止」。米紙ニューヨーク・タイムズは15日、東京五輪は第2次大戦後、初の中止に追い込まれる可能性があると伝えた。IOC最古参委員のディック・パウンド氏が7日、五輪開催について「確信が持てない」と発言するなど、IOCの中でも「安全な五輪開催は不可能」との声が出始めている。

 12年のロンドン五輪で組織委副会長だったキース・ミルズ氏は19日、英BBCラジオで「東京の組織委には中止計画があると思う」と踏み込んだ。

 それを裏付けるかのような発言をしていたのが、元電通専務で組織委理事の高橋治之氏だ。先週発売の「週刊文春」(1月21日号)で、「今は『やります』というしかないでしょう。森喜朗会長も『やると言うしかないよね』と漏らしていました。一方で再延期はあり得ない」と語っていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ