「幸せホルモン」を分泌させる“青学大流”食事法、選手の体づくりの中で掴んだ極意を大公開
青学大駅伝部の監督に就任し、試行錯誤しながら「アスリートは、栄養をまんべんなく取る必要がある。ただし1食ですべての栄養を取ろうとするのではなくて1日、1週間、1カ月……と長いスパンで考えながら、幅広く栄養を摂取することが大事」と考えました。
さらに「食事は全員が一緒に会話を交わしながらワイワイガヤガヤ楽しく食べる」ことにしました。そうすることで食事がよりおいしいと感じられますし、ゆっくり時間をかけて食べることで咀嚼回数が増えて唾液が分泌され、栄養素の分解にもプラスになります。楽しい時間を共有することで幸せホルモン「セロトニン」が分泌されることも見逃せないですね。
自分の高校(広島・世羅)時代は「走る」「鍛える」「休む」「寝る」「食べる」など楽しみながら行うという発想はなく、まるで「修行僧」のような生活を送っていました。少なくとも食事に関しては、笑顔の絶えない食卓で色とりどりの食事を時間をかけてゆっくりと取ることが、成績向上につながったことは間違いないと思っています。
5月に神奈川・小田原の老舗「鈴廣かまぼこ」さんの「魚肉たんぱく戦略アドバイザー」に就任させていただきました。