これがプロ野球?セとパの人気格差に愕然、「現役おしまい」を考える日々が続いた
そう返しても石毛さんは「いいから行ってこい」と言う。それでも俺はかたくなに挨拶を拒否した。俺の場合、一度「心のシャッター」を下ろしたら、ちょっとやそっとじゃ開かない。石毛さんには申し訳なかったが、あのときの気遣いには感謝している。
シーズンに入り、人生初のパ・リーグは驚きの連続だった。一番衝撃的だったのは、球場の客入りだった。今でこそ、セ・パの人気に大差はないけど、当時の“マンデー パ・リーグ”(01年から05年にかけて月曜日に開催されていた試合)は苦戦していた。本拠地・ヤフーBBスタジアム(現・ほっともっとフィールド神戸)のスタンドはガラガラ。高校野球の方が多いんじゃないかと思ったほどだ。
打席に立つと、スタンドから携帯電話のけたたましい着信音が鳴り響いた。観客の話し声すらはっきり聞こえた。「これがプロ野球か?」と愕然とした。
実数発表がスタートした05年以前、月曜の試合は3000~4000人と発表されていたけど、正味1000人くらいしかいなかったんじゃないか。満員のお客さんの中でやった記憶はほとんどない。


















