第6回角川春樹小説賞受賞 鳴神響一氏に聞く

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「出したいですね(笑い)。フラメンコという名前や現在のスタイルが確立したのは19世紀なので、幕末ぐらいにしか出せませんが、フラメンコの源流となる歌や踊りはあったので、時代小説でも入れられるかな? 時代考証は重要ですからね」

 時代小説作家として意を注ぐのは、やはり緻密な時代考証だという。

「たとえば常磐津の師匠とか新内節の門付けとかテレビの時代劇によく出てきますよね? でも水戸黄門や若き徳川吉宗の時代には、まだないんですよ。詳しい人はそこでシラケちゃう。時代小説ファンをシラケさせないよう、さらには恋愛小説が好きな女性にも楽しんでもらえる作品を書いていきたいですね」

▽なるかみ・きょういち 1962年、東京生まれ。中央大法学部卒。神奈川県の小学校で事務職員として勤務していたが、執筆に専念するためフリーに。今作で第6回角川春樹小説賞を受賞し、作家デビュー。フラメンコの熱烈なファン。趣味は風景写真の撮影。

(角川春樹事務所 1500円)


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