「眠っているとき、脳では凄いことが起きている」ペネロペ・ルイス著、西田美緒子訳

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 睡眠と記憶の研究分野で、オーバーナイトセラピー仮説という新しい理論が注目されている。恐怖を体験したとき、人は心拍数が増え、歯をくいしばる。こういう無意識の体の反応はノルエピネフリンという神経伝達物質によってコントロールされている。レム睡眠中は脳内のノルエピネフリンの濃度が最も低くなるため、恐怖の記憶が再生されても、恐怖を感じたときの体の反応を呼び起こさない。感情システムが反応しないのだ。
 この仮説で、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こすようなトラウマの記憶を変えるという治療が始められている。
 脳神経科学者が睡眠と夢と記憶の秘密を解き明かした一冊。(合同出版 2100円+税)


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