「『価格』を疑え」吉川尚宏著

公開日: 更新日:

 昨年6月、改正酒税法の施行に伴い、国税庁はビールの安売りに対する監視を強化。一般酒販店を大手スーパーなどの安売り攻勢から守るとの趣旨だが、結果としてビールの値上がりを招き、販売量は減少。一般酒販店と大手スーパーらとの価格競争力の差異も埋まっていない。

 このように政府がわざわざ「安値」を禁じる動きがある。消費者にとって迷惑千万な「官製価格」は、他にも携帯電話料金や品不足が続くバター、鉄道運賃などでも見られ、今や春闘や株価まで官製化しつつある。著者はそんな「官製価格社会」化こそがアベノミクスの指針でもあると批判。市場からダイナミズムを奪う官製価格の実態と問題点を解説した警世の書。

(中央公論新社 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    桑田佳祐も呆れた行状を知っていた? 思い出されるトラブルメーカーぶりと“長渕ソング騒動”

  2. 2

    長嶋一茂の「ハワイで長期バカンス&番組欠席」に大ヒンシュク !テレ朝局内でも“不要論”が…

  3. 3

    長渕剛に醜聞ハラスメント疑惑ラッシュのウラ…化けの皮が剥がれた“ハダカの王様”の断末魔

  4. 4

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  5. 5

    正捕手・甲斐拓也の骨折離脱が巨人に「プラス」の根拠とは???

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    異常すぎる兵庫県政…中学生記者が初めて出席した定例会見での斎藤元彦知事には、表情がなかった

  3. 8

    元女優にはいまだ謝罪なし…トラブル「完全否定」からの好感度アップ図る長渕剛のイメチェンSNS

  4. 9

    キャッスルで結婚式を挙げるはずが…「派閥の親分」の一言で断念、ヒルトンになった

  5. 10

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ