「オタク中年女子のすすめ」河崎環著

公開日: 更新日:

 一昔前の日本では「女の賞味期限」は25歳だったのに、フランスの女性は40代が一番輝いていると聞いて、著者は女性の人生経験や知性に価値を置くフランスと、日本の価値観の違いに驚いた。また、宝塚のトップスターだった真矢ミキが、宝塚音楽学校に進んだために高卒の資格を取れなかったので、「人生にあいていた大きな穴」を埋めようと、50代で高卒認定試験を受けたと知り、その勇気とバイタリティーに感銘を受けた。30歳や40歳がこの世の最果てで後の人生は惰性、ではなく、その先に「最も輝く季節」が待っているのだ。

「女子の生き様は顔に出る」の著者が、これからの「女の生き様」を提言する、心が軽くなる一冊。

(プレジデント社 1300円+税+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ