「オタク中年女子のすすめ」河崎環著
一昔前の日本では「女の賞味期限」は25歳だったのに、フランスの女性は40代が一番輝いていると聞いて、著者は女性の人生経験や知性に価値を置くフランスと、日本の価値観の違いに驚いた。また、宝塚のトップスターだった真矢ミキが、宝塚音楽学校に進んだために高卒の資格を取れなかったので、「人生にあいていた大きな穴」を埋めようと、50代で高卒認定試験を受けたと知り、その勇気とバイタリティーに感銘を受けた。30歳や40歳がこの世の最果てで後の人生は惰性、ではなく、その先に「最も輝く季節」が待っているのだ。
「女子の生き様は顔に出る」の著者が、これからの「女の生き様」を提言する、心が軽くなる一冊。
(プレジデント社 1300円+税+税)