エラの張った顔は要注意 「歯ぎしり」は全身を壊す危険な悪癖

公開日: 更新日:

「また歯ぎしりしてたわよ!」――。睡眠中の歯ぎしりを妻に指摘されたことのある人も多いはず。たかが歯ぎしりと放置し続けると、歯だけでなく内臓までボロボロになりかねない。

 歯ぎしりは歯だけでなく、全身を破壊する恐れのある危険な悪癖だという。歯科医療研究センター「林歯科」の林晋哉院長に、歯ぎしりの危険性を聞いた。

 明け方、体が目覚めようとする時、誰もが「歯ぎしり」や音の出ない「噛みしめ」をしている。口は脳へつながる神経の数が最も多い場所だ。歯を噛みしめることで、寝ている時に副交感神経が優位になっている脳に対し、目覚めさせる信号を送っているのだ。

 しかし、歯の噛み合わせが悪いと、脳にうまく信号を送れない。そのため、必要以上の「噛みしめ」や「歯ぎしり」をしてしまう。その負担は想像以上に大きい。朝、起きた時に「顎がだるい」「疲れている」といった感覚を覚える人は要注意だ。これを長期にわたって繰り返せば、いずれ歯の表面や内部が欠けてしまう。

「物を乱暴に扱えば壊れるように、歯も使い過ぎれば壊れます。歯が欠けた隙間には細菌が入り込んで虫歯になったり、歯肉に負担がかかることで歯周病も進行しやすくなります。顔にある4カ所の咀嚼筋は常に凝った状態になり、それに連なる表情筋が硬くなって、険のあるトゲトゲしい印象になる人もいます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言